ピアノの音の問題
5の指の支えが弱く、第一関節がへこんでしまったり、音が割れてしまうなど、悩んだことはないでしょうか。
かくいう私もそうでした。それを改善すべく、指にテープを巻いて固定してみたり、荷重をかける器具などを用いてみたりした方も多いとおもいます。
しかしそれで、本当に改善しましたか?
そこで今回は、5の指の支えの作り方について書いていこうと思います。
ピアノ演奏の指の支えを作るには第三関節が大事
まず、指にテーピングをしたり、重りを付けたりする方法は、特に意味はありませんでした。やみくもにトレーニングしても意味がないどころか事故のもとですので、やはり正しい方法を知ったうえで正しいトレーニングを積んでいくことが必須です。
指に支えがないことの原因は、第三関節で支えられないことがおおもとの原因です。
第三関節で支えることができないため、体のほかの部位、例えば第一関節や前腕、手首といったところがカバーしようと働いてしまい、不具合などが生じてしまいます。
また、第三関節で支えて打鍵することができなければ手首の脱力等もできないため、音割れの原因にもなります。美しい音で打鍵するためには、第三関節の支え、手首の脱力が両方できていることが必須です。このあたりは、「なぜ一音の打鍵を見直すことが大事なのか?」の記事をご参照ください。

5の指の支えの作り方
それでは、具体的な解決策についてです。ピアノの鍵盤の蓋を閉じたその上で行います。
両手をピアノの蓋の傾斜に沿って、2~5指を蓋の上、1指を下にくるように手をハの字に置きます。そのまま第一・第二関節は伸ばしたまま、2~5指の第三関節だけを持ち上げておやまをつくります。
できない場合は、ピアノ脱力法メソッド®公式教材「にじのねいろ」に紹介されている「つぼみ」、「ぱったんこ」などの練習法を実践します。
次に、ピアノの蓋の上に指1本を置き、ほかの4本は力を抜いてぶら下がった状態にします。そこから第一・第二関節はぶら下げたまま、第三関節だけを引き上げます。
これができれば、指の支えがあり他が脱力している状態です。
指の支えが真価を発揮するピアノ曲
一つ一つの音を磨くというのは、バッハなどのまったくごまかしがきかない曲などで、その真価を発揮します。
こういった楽曲は、難しいテクニックなどの小細工が一切きかないので、「そもそもの音色がきれいかどうか」がすべてです。バッハやモーツァルトは、海外留学の入試課題にも必ず上がるので、一音一音を磨くことは避けては通れない道です。
5の指の支えを作りたいかたは、ぜひお気軽にご相談ください。
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