音大生がぶつかる壁3選(原因、解決法まで)

今回は、「音大生がぶつかる壁3選」というテーマで、私が思いついたことを書いていきたいと思います。あくまで独断と偏見です。

目次

先生がいないと何もできない

一番多くの人が悩むのは、これではないでしょうか。

そう、「先生がいないと何もできない」という音大生は案外多いものです。

音大4年間の間にさまざまな曲を勉強することになりますが、手取り足取り先生から教えてもらってさまざまな課題曲を弾けるようになったとしても、「先生なしではどうしようもない」「卒業後私はいったいどうすれば?」と、一人で新しい曲を習得することができないという不安をもつ人は、実は多いと思います。

「自分で考える力」「自分でテクニック分析して習得できる力」を伸ばしてくれる先生とめぐり合うことができればいいのですが、そう多くないのも現実です。

課題曲に追われる日々で技術習得がままならない

音大生のスケジュールは忙しいもので、主科・副科レッスンのほかにもけっこう多くの授業があります。

伴奏法や室内楽など実技系のものは事前の練習が必須ですし、和声学や対位法なども事前課題が出されることが多いです。また授業がなくても、合わせや練習に忙しく、ほとんど休みの日はないといってもいいでしょう。アルバイトをする学生は、さらにハードなスケジュールとなります。

実技試験の課題もバロックから現代、エチュードなど多岐にわたり、やはり音楽大学であるだけに、楽曲への深い理解や音楽性も要求されます。意外にも、技術をゆっくり磨く時間がなく、次から次へと迫りくる課題曲に追われるのが現実です。コンクールなども受ける場合は、なおさらです。

そのため陥りがちなのが、「よく考えたら、技術をちゃんと身につけられていない」と卒業時に気づく、ということです。

もともと運動神経がよく、指が速く動く学生であれば、若さとノリと勢いで大曲やエチュードなどこなしてしまって、それで実技試験は乗り越えられてしまいます。

しかしそれが通用するのは20代のうちくらいで、「若さとノリと勢い」の恩恵を受けられなくなる時が必ず訪れます。その時に適切な対処法を知っているかいないかで、腱鞘炎などの事故を避けられるかどうかが決まってきます。

長く演奏家を続けたいのであれば、必ず向き合わなければならない課題です。

先生が天才すぎて技術習得できない

違う理由で、「先生が天才すぎる」ということも挙げられます。

先生が「もともとできてしまうタイプ」で、どのようにしてできるようになったのか記憶にない、説明できない、でも演奏家としては優秀なので、音楽学校での指導のポストについている、というパターンです。

その場合、先生の中で「どのようにすれば目の前の生徒ができるようになるか」という習得の階段が見えていないので、「こうやるのよ」とか、「こうじゃなくてこう」など、練習方法をうまく言語化できない場合がほとんどです。

手の大きさや状態は人により様々なので、目の前の生徒が自分の手と違うタイプの場合、先生の言う通りに練習して指を故障し、音大受験前にピアノ人生を断念する人もいます。

指導法がわからないのに卒業後先生になっちゃう

指導法はよくわからないけど、ピアノ科出たからピアノの先生やってる、というパターンです。これも、(ほんとは言えませんが)よくあることではないでしょうか。

音大では演奏の機会はたくさんありますが、意外にも指導法を習得する機会はほとんどありません。

そのため、在学中にたくさんの曲を弾いたにもかかわらず、教え方がわからなくて悩む人は、意外にも多いものです。つまり、ピアノ指導においては、体系だてて学ぶ機会がほとんどないのです。

そうならないために、「最初に正しい指導ができる先生に出会うこと」が最も大事でしょう。

どういうピアノ講師を選ぶべきか?

「この曲を弾けるようになるにはどうすればいいのか、どのような階段があるのか」を、体系だてて練習方法を見せてくれることができれば、自分に合った練習方法で回り道せずに最短距離で弾きたい曲が弾けるようになります。

最初に師事した先生の指導法の影響で、その後クセがとれなくて苦労するといったこともよく起こります。

さまざまな楽曲を、どのような音色が適していて、どのように演奏すれば良いのか、を細かく分析し、人による身体的条件の違いも理解した上で、研究と研鑽を積み重ね、指導者としても演奏家としても上達の最適解を見出すことのできる講師というのは、実は稀有な存在で、とても価値が高いのです。

そのノウハウが明確であればあるほど、自己の技術向上に効果的であるだけでなく、教え方も同時に習得することができます。

以上のことから、先生選びはとても重要です。ただ「曲が弾けるようになるために指導する」のではなく、必ず自立できるように、「エサではなく釣り竿を与える」先生かどうか、難しいところではありますが、しっかり見極める必要があります。

演奏法を学ぶと同時に、指導法まで見についていくメソッドがある

もし今悩んでいたとしても、ピアノの技術習得に年齢制限はありません。ピアノ脱力法メソッド®では、テクニックだけを集中的に身に着ける「新!テクニック講座」を用意しています。

指導法まで身につくような体系化された奏法を確立している講師は稀ですが、このピアノ脱力法メソッド®は、そうしたピアノ講師を多く輩出する目的で、長年の研究を経て磨き上げられたものです。

100を超えるテクニックを一気に習得し、どの曲でどのテクニックが必要なのかが自分で理解できるようになります。ぜひご相談ください。

オンライン無料相談・体験レッスンのご予約

無料の相談と体験レッスンのご予約、お問い合わせは以下のボタンより。

注意:オンライン限定です。ZOOMでの体験ワンポイントレッスンご希望の場合、パソコン/ノートパソコンのウェブカメラでご自身の演奏する姿(上半身)を映していただく必要があります。設定につきましては、下記の記事をご参照ください。ZOOM上で実際に音をチェックしつつ説明いたします。

相談のみの場合は、スマホからで大丈夫です。

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