オンライン相談はスマホひとつでできますが、オンラインのピアノレッスンとなると設定が必要です。
初回の無料体験レッスンでそのための設定の時間を設けますが、あらかじめ準備されるとスムーズに良い体験となりますので、可能ならば事前のご準備をお願いします。
オンラインレッスンで必要となるアプリ
照喜名良主催のToccasanaピアノのオンラインレッスンではZoom(ズーム)を利用します。
デスクトップ版「Zoom Workplace」のダウンロードはこちらから
また、LINEでご連絡いただいた場合、デスクトップ版のLINEをお使いのPCにインストールするとリンクのクリックなどに便利です。
ノートパソコンからのオンラインレッスン受講をお願いする理由
ZOOMはスマホ版だと、「設定」の「オーディオ」で「バックグラウンドノイズ除去」の調整ができません*。そのため、ピアノの音が途切れてしまいレッスンができなくなりますので、PCからの参加をお願いしています。
*「オリジナルサウンド」という設定もありますが、ピアノの音が途切れてしまいがちです。
オンライン相談のみでピアノを使わない場合は、スマホからご参加いただけます。
ピアノに関するご相談だけでなく、スタジオをレンタルした出張レッスンに関してもご相談いただけます。
横浜市から公共交通機関で無理なく行ける範囲であれば出張可能です(東京では田園調布など実績あり、応相談)。
必要機材
必要な機材は以下の通りです。
- ノートパソコン(PCでも不可能ではないが、おすすめはノートパソコン)
- WEBカメラ(受講者の演奏を映す)-ノートパソコン内蔵のもので良い
- マイク(会話のため)-ノートパソコン内蔵のもので良い
- モニター(講師の模範演奏を見る)-ノートパソコンのモニターで良い
PCできればノートパソコンが望ましいですが、ノートパソコンがない場合は、記事の最後の方に「デスクトップでの解決策」で、格安のWebカメラやUSB延長コードをご紹介しますので、参考になさってください。
オンラインレッスンに必要な画角
オンラインレッスンでは、WEBカメラまたは、ノートパソコンのカメラで
受講者の演奏する様子を映していただく必要があります。
- 椅子の座面から肩甲骨
- 肩甲骨から指先
- 打鍵する範囲の鍵盤
- (ペダリングを見る場合のみ)全身から足
そしてノートパソコン/PCのモニターはピアノに座りながら見られるように、ピアノの真横にあることが望ましいです。
ノートパソコンを設置するのに、小さな机かラックなどがあると便利です。
便利な方法 スマホをセカンドモニターとして使う
モニターを見るのに横を向くのが煩雑な場合は、ノートパソコンともうひとつ、スマホでもミーティングに参加した上で、スマホをセカンドモニターとして使う方法もあります。
通信速度が十分にある場合は有効な手段です。
その場合は、当日、講師にその旨をお伝えいただければ大丈夫ですが、
スマホ側(セカンドモニター)上のzoomの「カメラとマイクをオフ」にして、使用してください。
インターネット接続について
無料相談と体験レッスンはPCの設置、インターネット接続の安定度やZoomの設定のために設けている時間でもあります。時間は15分程度を見込んでいますが、早い人もいれば、20分かかる場合もございますので、不慣れな方でもご安心ください。
お互いにピアノを弾き、通信と音声の安定度をお互いにチェックします。
オンラインレッスンに必要な通信速度
インターネット接続は光回線を推奨しています。
オンラインレッスンを受講する際に必要な通信速度は、5Mbps以上と言われていますが、より良い音質、安定した通信でレッスンをするには速いに越したことはありません。
通信速度を計測するには、Google検索で「スピードテスト」と入力して検索すると、上り(送信/アップロード)と下り(ダウンロード)の両方の結果が表示されます。
一部地域ではケーブルテレビのネット通信が多く利用されているところがあり、光よりは速度が落ちますが、問題はないでしょう。
より安定したインターネット通信のためにはWIFIルーターとPCをLANケーブルで繋ぐ、有線接続が確実と言われていますが、WIFIルーターの電波が十分(電波3本)であれば、問題ありません。
天候が悪い時や通信が混み合うときに不安定になることはありますが、ルーターに近いところか、有線接続にすることにより可能な限り問題の発生リスクを下げることができます。
WiFiエクステンダー
wifiのルーターから距離のあるお部屋の場合、WiFiエクステンダーというwifiの中継機を導入されると良いです。
これはコンセントに挿すタイプのもので、ネットで2000円台で売っています。
レッスンの時だけ十数メートルのLANケーブルを使う力技もありますが(笑)
余談ですが、LANケーブルについて
ルーターとの接続を有線にする場合、LANケーブル(Ethernet)接続端子がないノートパソコンが増えています。
その場合は、LANケーブル→USB-Cに変換してパソコンに接続できるアダプタがあり、オンラインで簡単に見つけることができます。
LANケーブルは80メートルほどでも通信が安定すると言われています。最近ではウルトラフラットというかなり薄いケーブルが出ました。LANケーブルの規格はCAT6以上であれば全く問題ないでしょう。
ZOOMのオーディオ設定
設定はとても簡単!Zoom WorkplaceをPCにインストールし、PCを再起動(念の為)させます。
Zoom「設定」の開き方
右上の「アカウントアイコン」をクリック
メニューから「設定」をクリック
もしくは、
Zoom Workplaceのアプリを開き、ホーム画面の右上にある、小さな歯車をクリックしても、「設定」を開くことができます。
Zoom「オーディオ」設定: 「バックグラウンドノイズ除去」➡︎「低」
続いてオーディオ設定です。
①左のメニューから「オーディオ」を選びます。
②オーディオ設定から「オーディオプロフィール」にある「Zoomバックグラウンド ノイズ除去」を選びます。
③続いて「Zoomバックグラウンド ノイズ除去」のレベル「低」を選択します。
他の設定を試しましたが、ミュージシャン向けの「オリジナルサウンド」でもピアノの音が途切れてしまうため、この設定が一番安定しています。
当日の接続
予約が完了し当日になりましたら、送られてきたzoomのリンクをクリックするだけです。
自動的にオンラインミーティングに接続されます。
LINEでご連絡いただいた場合、デスクトップ版のLINEをお使いのPCにインストールするとリンクのクリックなどに便利です。
別の参加方法
万が一自動で繋がらない場合は、リンクとともに送られてくるミーティングIDとパスワードを入力する方法でもオンラインミーティングに接続できます。
メールやLINEの案内から
- リンク
- ミーティングID
- パスワード
を確認しましょう。
Zoom のホーム画面の「参加」をクリック
- ミーティングID
- ご予約をいただいた時と同じお名前
をご入力ください。
その次の画面でパスワードを入力すればOKです!
実際にオンラインの無料体験レッスン・相談会で、セッティングを確認する時間を設けますので、ご安心ください。
オンラインレッスンのメリット・デメリット
オンライン音楽レッスンは最も手軽にノウハウを得る方法として今後さらに活用されていくと思います。
ノートパソコンがない場合のセッティングに慣れが必要なのがデメリットですが、一度慣れてしまえばリアルのレッスンに負けないほど、良い面があると理解していただけると思います。
体験していただき、メリットが大きいと思われれば継続してオンラインで受講されることを検討されてはいかがでしょうか?
よくある疑問
- オンラインレッスンでは対面よりも質が落ちるのではないか?やっぱりリアルのほうがいいんでしょ?
-
ピアノ脱力法メソッド®では、講師は目に見える演奏フォームから判断することをとても大切にしています。その日の最初のフォーム、最初に出た音を基準に、最終的にフォームがどう変わったか、聞こえてくる音がどう変わったかを比較して、リアルだったらどうか、ホールに行ったらどうかを判断できます。
たとえオンラインの音質が悪かったとしても、対面の時と変わらないレッスンが可能な理由は、そこにあります。
デスクトップでの解決策
デスクトップPCの場合、ピアノを演奏する上半身が映り、講師の模範演奏がモニターで見られること、PCが2メートル以内(あくまでも目安)にあり、音声会話がスムーズに行えることが必要です。
PCのモニターはピアノに座りながら見られるように、ピアノの真横にあることが望ましいです。
ノートパソコンがない場合に必要となる機材
- WEBカメラ(USB接続)
- USBマイク
- 必要に応じてUSB延長ケーブル
オンラインであれば、数百円から数千円で機材を入手することができます。
WEBカメラ(三脚穴付き)+三脚
PCのモニターがピアノの真横にある場合は、
モニターに引っ掛けるタイプのウェブカメラで良いのですが、
ミニ三脚やカメラの三脚を使用する場合、
三脚につなげる穴付きのWEBカメラが必要です(写真)。
良いカメラであれば、画質は若干向上しますが、レッスンには支障がありません。
ただし、3000円程度のWEBカメラにマイクが付属することがありますが、画質は問題なくとも、音質が悪いためレッスンには不向きと思われます。
三脚を使用する場合、三脚のパンハンドルを通常とは逆の、手前にして使用すると、三脚の後ろに回り込まなくて良いので、写真のように手を伸ばせば届き、画角を変えやすいです。
USBマイク
当日にチェックをしますが、
基本的には、よほど古いモデルでなければ、
オンラインで2000円程度の値段で売っている会議用のマイクで問題ありません。
5000円ほどのUSBコンデンサーマイクであれば若干音質は向上しますが、
そうでなくともレッスンには支障がありません。
USB延長ケーブル
WEBカメラやマイクのケーブルが短くても、USB延長ケーブルがあればすぐに解決します。
2M、3M、5MのUSB延長ケーブルはオンラインで簡単に見つけることができます。規格はUSB3.0、データ高速転送5Gbpsが安心です。
パソコンとピアノの位置が離れていて、USBマイクをピアノの上や近くに置いたり、WEBカメラを三脚に取り付けて設置する場合などに便利です。
USB変換アダプタ
最近ではUSB-Cタイプの端子が増えてきましたが、従来型のUSB-A端子と合わないため変換アダプタを使うことが増えています。1000円以内で買えるものも多いです。
1. USB-A(USB 3.0)からUSB-Cに変換するタイプ(写真の中の左のタイプ)
2. USB-CからUSB-A(USB 3.0)に変換する2タイプ(写真の中の右のタイプ)
がありますので、お使いのPCや機材に合わせてご用意ください。
お使いのデジカメをWEBカメラとして使われたい場合
HDMI出力ポートがついているデジカメであればPCに接続して利用することができます。
HDMIとは映像を転送するケーブルと思ってもらえればいいです。
ただし、注意点が二つあります。
カメラ映像の取り込みにはビデオキャプチャが必要
デジカメをWEBカメラとして使用する際には、デジカメからのライブ映像をPCに入力する必要がありますが、ありがちな間違いがあります。
USBハブにHDMI出力ポートがついていることがありますが、これはあくまでも「出力」のみです!
ここにビデオカメラからのHDMIケーブルを接続してもPCにカメラ画像を取り込むことはできず、Zoomで使用することもできません。
パソコンにデジカメのライブ映像を取り込むには「ビデオ入力用」のビデオキャプチャが必要です。
USB-C端子でPCに繋げるビデオキャプチャがオンラインで売っています。
HDMI(タイプA)で接続し、カメラからの映像を入力し、USBから出力してパソコンが映像を取り込めるようにしてくれる優れものなのです。
オンラインではHDMI to USB-C 変換アダプタと表記されていることもあります。
カメラのHDMI出力ポートの種類
デジカメのHDMI出力ポートは三種類あります。
標準端子(タイプA)-パソコンのディスプレイ(モニター)やテレビでも使える標準タイプ
ミニ端子(タイプC)-HDMI – MINI と呼ばれるタイプ
マイクロ端子(タイプD)- HDMI – MICRO と呼ばれるタイプ
サイズが全く異なりますので、お使いのカメラに合わせたHDMI端子のケーブルを用意する必要があります。使用環境を見て、ケーブルの長さにご注意ください。3メートルや5メートルあれば十分でしょう。
ビデオキャプチャに取り込む 差し込み端子は標準HDMI(タイプA)です。
ということで、デジカメとビデオキャプチャを繋ぐために、以下のどちらかのケーブルが必要です。
- (カメラ側端子)ミニHDMI/タイプC ➡︎ (ビデオキャプチャ側端子)標準HDMI/タイプA
- (カメラ側端子)マイクロHDMI/タイプD ➡︎ (ビデオキャプチャ側端子)標準HDMI/タイプA
オンラインではこうしたケーブルが簡単に購入できます。
Zoomでのカメラ設定
こうして晴れて、PCにデジカメから映像を取り込むことができるのです。
zoomミーティング画面のビデオアイコンからcaptureが選べるようになっています。
ちょっと紛らわしいですが、この時はUSB2.0で別のWEBカメラも接続していました。
2カメになっているわけですね。
zoomの「設定」の「ビデオ」からも、写真のようにビデオキャプチャー経由(capture)でカメラを選ぶことができます。
あとは、お使いの三脚で画角を調整するだけです。
準備が整ったところで、あなたの体験レッスンと相談会のご予約をお待ちしています。
あなただけのオンライン音楽スタジオを作ろう
一度オンラインのセッティングに慣れてしまえば、レッスンの可能性は大きく広がります。
オーディオインターフェース、マイク、機材のレベルを上げれば、録音をしたり、オンライン演奏会だって可能になるかもしれません。
音楽仲間同士、譜めくりなどを手伝うことはありますが、小さな演奏会では、写真や音響などはプロに頼むのは難しいことが多くあります。
そんな時でも、オンライン配信やオンラインレッスン受講に慣れたピアニストやピアノ講師が増えれば、サポートし合うことも夢ではない、と考えています。